タイは白身魚の代表で、一般的にはマダイのことをタイと言います。
姿・色・味の三拍子が揃っており、日本では古くから「海魚の王」として珍重され、結婚式などのおめでたい席のお祝い膳には欠かせない食材の一つです。以前は高級魚として手に入りにくい魚でしたが、最近では天然物に加えて養殖物が増えていることからお求めやすくなりました。一年中漁獲されますが、特に美味しいのは冬から産卵期の春にかけてです。産卵期のマダイは体の色が桜色であること、又、桜の咲く時期であることからこの頃のマダイを「桜ダイ」と呼んでいます。
タイには、たんぱく質、ビタミンB1、B2、タウリン、ナイアシン、カリウムなどの栄養素が含まれています。このうちタウリンには、疲労回復のほか、コレステロール値を下げたり、肝臓の病気を予防したりする効果、水溶性ビタミンの一種であるナイアシンには、血行を改善して冷え性を予防する働きがあります。
その他に白身魚でありながら血液をサラサラにする成分としてお馴染みのDHAやEPAが豊富であるもの鯛の特徴です。
産卵前の栄養たっぷりの身は1年の中で最も美味しいと言われています。入荷量も旬の味をお召し上がり下さい。
新潟では「ホンマス」と呼ばれている通称「サクラマス」は日本海及び東北以北の太平洋沿岸に分布しています。桜が咲く時期に沿岸域に姿を見せることや、その身肉が鮮やかな桜色をしていることから名付けられたと言われています。
2月下旬から佐渡沿岸を中心に定置網、曳き釣りなどで漁獲されますが、最近は漁獲量が激減し手に入りにくい魚となりました。旬のマスは脂がのり、身が柔らかく、塩焼きにすると絶品です。栄養面ではサケ同様にEPA・DHAを豊富に含んでおり、生活習慣病の予防に効果があると言われています。
一般的にサケに比べて安価な商材と認知されておりますが、これから春先にかけて日本海沿岸で獲れるマスは最高級品に位置するものです。究極の味覚を是非お召し上がり下さい。
タイと並んで高級魚の代名詞となっています。特に1月に水揚げされる天然物のヒラメは「寒ヒラメ」として最高級魚として取り扱われています。
淡白な白身でありながら、その味は噛めば噛むほど旨みが増す繊細な味です。また縁側の部分は、脂も乗っており且つそのシコシコとした歯ごたえがあり美味であるので、寿司種、刺身食材としても珍重されています。
白身魚であるため、良質のタンパク質を含有し、更に低脂肪というダイエット食に適した食材です。ヒラメやカレイのヒレの部分に当たるエンガワには、コラーゲンが豊富に含まれています。その他、ビタミンD、ナイアシン、カリウムなども多く含まれています。
料理方法としては、ムニエル・フライ等も美味しいのですが、やはり刺身が一番。わさび醤油につけて、またポン酢にもみじおろしを加えて、または塩を軽く振ってそのままで。